2023年12月1日に発表されたアルバム『Over The Threshold』より。
Feast Is Over
[Verse 1]
The feast is over
宴は終わりよ
To whom it might concern
関係者各位、聞いてる?
I wanna say fuck you
こう言いたいの、”くたばっちまえよ”
I never shook your hand
あんたと手を取り合う気なんかさらさらない
I'd rather sign a deal with Satan-tan
それならサタンと契約でもする方がマシ
I never shook your hand
あんたと握手する気なんかこれっぽっちもない
I'd rather sign a deal with Satan
握手するくらいならサタンと契約するわ
At least I'd get something in return to be subservient
少なくとも、悪魔の僕になる方が手に入れられるものはあるからね
[Chorus]
The feast is over
この宴は終わりよ
It all starts again
もう一度最初から始めましょう
Within the loop that never ends
終わる事のない繰り返しの中にいるの
You're a step ahead
貴方はいつも一歩先にいる
Happily embrace
幸せに抱きしめて
When you finally accept it
もうこれで良いって貴方が思えた時にはね
[Post-Chorus]
Now you're back where you started
今、スタート地点まで戻って来ているでしょう
Carrying the boulder again
もう一度岩を持ち上げるのよ
You're back where you started
貴方が始めた事でしょう
Carrying the boulder again
さあ、もう一度岩を運ぶの
[Verse 2]
Like Sisyphus, you're carrying again
シーシュポスのように、何度でも運ぶの
The same boulder like me
私みたいに、同じ岩をね
The feast is over
宴は終わりよ
I want to be confused, not to be your prey, prey
どうしようか悩みたいけど、貴方の餌食になるつもりはない
I would rather be scared
どっちかっていうと怯えていたいかも
If I were you, I'd be pulling my weight
もし私が貴方だったら、ちゃんと自分の仕事をするわ
And push my boulder to the top before it crushes you again
貴方が再びぐちゃぐちゃになる前に岩を山頂へ押し戻すの
[Chorus]
The feast is over
宴は終わりよ
It all starts again
全てをもう一度最初から
Within the loop that never ends
何度繰り返したって終わらない
You're a step ahead
貴方はいつも一歩先にいるけど
Happily embrace
幸せな抱擁の筈よ
When you finally accept it
もうこれで良いって貴方が思えた時にはね
[Post-Chorus]
Now you're back where you started
始めた時と同じように麓から
Carrying the boulder again
もう一度岩を運ぶの
You're back where you started
何度転げ落ちてもまたここに戻って来る
Carrying the boulder again
何度でも岩を運ぶのよ
[Instrumental Break]
[Chorus]
The feast is over
宴は終わりよ
It all starts again
全て最初からやり直しましょう
Within the loop that never ends
何度繰り返したって終わらないのよ
You're a step ahead
貴方はいつも一人で一歩先を行くけど
Happily embrace
幸せな抱擁になるわ
When you finally accept it
もうそれで良いって思えたら
[Post-Chorus]
Now you're back where you started
さあ、始めた時と同じ場所よ
Carrying the boulder again
何度でも岩を運ぶのよ
You're back where you started
ここから始めたんだから
Carrying the boulder again
何度でも繰り返すのよ
☆元の歌詞はこちらから。
1.曲中に出てくる「シーシュポス」はギリシャ神話に出てくる神様の一人。狡猾で、娘をゼウスに誘拐されて困っている神に「枯れない泉を作ってくれたら娘がどこにいるか教えてやる」と交渉したり、死の神タナトスを欺いて自らの死を逃れるなどやりたい放題。当然報いを受け、それが「山頂まで岩を持ち上げる」事でした。しかしいくら持ち上げてもあと一歩で頂上! というところで岩は転げ落ちてしまい、また最初から……これを永遠に続けるのが彼への罰です。賽の河原みたいなもんですね。
途中でこの名前が出てきたので全体的にそれに則った訳にしました(他に手がかりがありませんでした……)。MVはカッコイイSFだし……最初にばーっと文字が出てきたけど流し読みした感じだとそのSF世界観の説明のようだったので今回の訳には反映させていません。
最近見つけた、ロンドンを拠点に活動する3人組のバンド。それぞれ出身がベネズエラ、フランス、ニュージーランドとばらばらで、それ故か独特の雰囲気。今回のアルバムにも全編スペイン語の曲(「Con corazon」)やスペイン語をキーとして使った曲(「Oportunista」)があり、面白いバンドです。
個人的にはフロントウーマンのジェスが好き。めちゃくちゃ格好良いです。他のメタルクイーンやガールズロックのフロントとは違う、どこか斜に構えた硬質な少女のような面差し。私は王道を行かないわ、というどこか意固地で意地っ張りで内向的な雰囲気を感じますが、そこに強い魅力を感じます。
歌っているところも見たのですが、デスボを出す時にあまり苦しそうな顔をしないのもその神秘性を高めているような気がしました。彼女にとっては気を張るところではなくただの発声、というような印象を受けます。
MVの最後に出るクレジットを見る限り、あのカッコイイSFのMVもジェスが作っているのでしょうか。ギターボーカル、キーボード、MV作成と多彩ですね。
この『Over The Threshold』というアルバム、とにかく格好良いので聴きまくりたいと思います。